便利な反面、不便な社会になっている。
中国ではキャッシュレス化の波が進行しているらしい。一方日本では宅配サービスの二度手間、三度手間が問題になっている。
私共のお客様の事例では、マンションの居住者サービス全般が管理員の負担になっていた。
スマートフォンでスケジュールの予約などが出来るようになれば、手間と時間とミスを削減出来るはずだが、実際は導入が進んでいないのが現状である。
なぜなら、その企業の全業務を統括している基幹システムと連携させなければならないからだ。
操作は至ってシンプルで便利なものだが、その実現には気の遠くなる程のシステム改変が必要になる。
では基幹システムなどを持たない小さな企業ではどうだろうか。
例えば、美容室や食事の席の予約をスマートフォンで受けているお店が最近増えている。
今では便利なアプリもたくさんあるようだし、システム開発のできる会社にまかせれば、運用も特に問題ないだろう。
しかし、システムはできてもお客様の都合によるキャンセルが気軽に出来るようになると今度はお店のほうに多大な迷惑がかかることになる。
最近当社で、事前に何回かこちらから確認を入れて予約を再確認する方法や、お客様にキャンセル料をご負担頂く方法を提案することで切り抜けるシステムを作るお仕事をお手伝いさせていただいた。
今後こんな案件がたくさん増えるかも知れない、もっと便利な社会の実現はもうすぐなのだろうけど、実はその裏側にデメリットもたくさんある、これをお客様といっしょに見つけ、取り除いていかないと本当の意味でお店の役に立たないと言えるのではないだろうか。